公共の利益にかなう場合のTwitterでの例外措置について

公共の利益とは

Twitterでは通常、Twitterルールに違反するツイートを削除しています。しかし、公共の利益にかなうツイートについては、削除せずに利用者が表示できるようにしておく場合があります。Twitterでは、コンテンツが社会的関心事の理解や議論に直接的に寄与するものである場合、公共の利益にかなうとみなしています。

現在、公共の利益にかなうコンテンツとして例外措置が適用されるのは、選出議員と政府関係者によるツイートのうち、公共の利益として重要であることが認識され、行為や声明について議論できるものに限られます。

そのため、Twitterでは選出議員や政府関係者のツイートのうち、通常であれば削除すべきものでも例外的に残しておく場合があります。ただし、ルールに違反していることを説明した警告をツイートの手前に配置し、クリックするとそのツイートが表示されるようにしています。ツイートを非表示にすることで、そのツイートへのエンゲージメント(いいね、リツイート、Twitterで共有するなど)も制限され、Twitterのアルゴリズムにより他の利用者におすすめされなくなります。これらの措置により、そうしたツイートの拡散を抑えると同時に、一般の利用者がそれを表示し、議論できるようにする余地を残しています。この警告とその他の強制的対応については、こちらをご覧ください。

公共の利益にかなうとしてツイートへのアクセスが認められる場合とは

Twitterルールに違反するツイートが公共の利益にかなうかどうかは、以下の基準とプロセスを用いて判断しています。

例外の基準

  1. ツイートが1つ以上のTwitterルールに違反している
  2. 認証済みアカウントからツイートされている
  3. そのアカウントが10万人以上にフォローされている
  4. 地方、州、国家、または超国家の政府や議会の現職または候補者のアカウントである
    1. 政府または議会において、指導的立場に選出または任命され、現在もその職に就いている人物
    2. 政治職の立候補者または被指名候補者

プロセスと対応チーム

  1. Twitterのグローバル対応チームが、上記の基準を満たすツイートをTrust & Safetyチームにエスカレーションし、二次レビューが実施されます。Twitterルールに違反していない、または上記の基準を満たしていないツイートは、公共の利益にかなう場合の例外とはみなされません。
  2. Trust & Safetyチームがツイートを評価し、そのツイートへのアクセスを引き続き許可することが公共の利益となるかどうかに関して推奨事項を作成します。
  3. 政府、人権、ジャーナリズム、ニュース、テクノロジー、法律などの多様なバックグラウンドを持つ各種社内チームのリーダー、さらにそのツイートの文化的背景を理解している該当マーケットの諸チームのリーダーからなるクロスファンクショナルチームに、推奨事項が共有されます。
  4. クロスファンクショナルチームが推奨事項に対してフィードバックを行い、Trust & Safetyのシニアリーダーがツイートを削除するか非表示にするかの最終的な判断を下します。

他の強制的対応と同様に、現地の状況を考慮して、警告の一貫性と透明性が保たれるように努めています。個別の強制的対応について外部に相談することはしませんが、Twitterの現地チームは、市民社会や外部の利害関係者と定期的に関わりを持ち、現地の状況をポリシーや対応のガイダンスに盛り込んでいます。

有害なコンテンツが拡散する危険性と公共の利益とのバランス

公共の利益にかなう場合の例外があるとはいえ、公職に就く人物なら誰でも、たとえTwitterルールに違反していても、思うがままにツイートできるというわけではありません。ツイートを削除するか非表示にするかを判断する際は、そのツイートが持つ有害性の潜在的な危険度や重大度と、公共の利益としての価値を踏まえて検討します。危険性の方が高い/重大である場合は、例外措置を取る可能性は低くなります。以下の場合は、違反しているツイートを非表示にする可能性が高くなります。

  • ツイートが公の議論または抗議の呼びかけの一部として、他の政府職員、選出議員、または機関に向けられたものである
  • ツイートに、作成者や対象者の公的な役割に関して大きな論点になるものが含まれている
  • 進行中の地政学的事件や問題に関する重要な情報がツイートに含まれている
  • 公の記録としてコンテンツを保持することに、証拠や説明責任としての価値がある

以下の場合は、ツイートを非表示ではなく削除する可能性が高くなります。

  • ツイートに特定の個人や集団に危害を加えかねない行動を誘発する声明が含まれている
  • ツイートに個人の基本的人権の行使を直接的に妨げるような情報が含まれているか、ツイートがそうした行為に関わっている

こうした判断は、明確な二者択一であるべきだと思われるかもしれません。しかし、実際そうすることは不可能です。公共の利益にかなう場合の例外措置を実行するのはきわめてまれで、2018年では5回未満でした。Twitterを使用して、世界の指導者が有権者や他の指導者と直接コミュニケーションをとり、時に政策を発表しています。こうしたサービスは今まで誰も経験したことがなく、あらゆる判断が今後の先例となっていきます。Twitterでは、一つひとつの事例を個別に、かつ状況や経緯を踏まえて評価することが重要であると考えています。これからツイートの評価、判断を重ねていくうちに事例が蓄積され、両者の見極めが容易になっていくでしょう。

以下の表は、Twitterルールの範囲に基づき削除/非表示をいかに評価するかという考え方をわかりやすくまとめたものです。Twitterの他のポリシーと同様に、Twitterルールを適用する際は現地法を尊重し、表現の自由などの原則とバランスを取っていきます。公共の利益にかなう場合の例外措置がコンテンツに適用されても、特定の国におけるコンテンツの表示制限のポリシーに定める現地の適用法を引き続き順守します。
 

例外措置を取る可能性が低い場合

テロ行為/暴力的過激主義: テロ行為または暴力的過激主義をほのめかすことや助長することは禁じられています。

Twitterでは、不法行為に加担し、助長する、テロ組織や暴力的な過激派組織および個人を排除します。こうした組織の活動による深刻な物理的被害を考慮して、公共の利益にかなう場合の例外を適用しないことが想定されます。

 

暴力: 個人または集団に向けた暴力をほのめかす脅迫は禁じられています。暴力を賛美することも禁止します。

暴力をほのめかすまたは賛美するコンテンツは、Twitterルールで対処すべきであるきわめて重大かつ直接的な被害をもたらす可能性があるため、公共の利益にかなう場合の例外は適用されないでしょう。特に、コンテンツが現実世界での実害や潜在的な被害につながりうる証拠がある場合は、そのツイートを削除します。非常にまれな例として、実際の暴力被害が発生する可能性が低い場合や、Twitterが唯一の情報ソースである場合は、コンテンツに公共の利益にかなう場合の例外を適用する価値があると判断することがあります。

 

違法または特定の規制物品/サービス: 非合法な目的で、または違法な活動を促進させるためにTwitterのサービスを利用することは禁じられています。これには違法な物品・サービス、および特定の種類の規制物品・サービスの販売、購入、または取引の促進が含まれます。

現実世界での被害の可能性に対処する取り組みとして、Twitterを使用して何らかの違法行為を行うことや、非合法活動を促進することを禁止しています。まれな例として、コンテンツを公の記録として保持することが重大な証拠や説明責任として価値がある場合、そのコンテンツを非表示にすることがあります。

 

自殺または自傷行為: 自殺や自傷行為を助長または推奨することは禁じられています。

自傷行為に関するコンテンツによる社会的伝染は、Twitter上で発生しうる重大かつ直接的な被害であり、現実世界での被害を及ぼす可能性が高いため、公共の利益にかなう場合の例外が適用されることは少ないと考えられます。公的な人物同士の公の議論の中でなされた、相手に対する大げさな政治的声明については、コンテンツを非表示にすることもあります。しかし、コンテンツが私的な人物を対象にしている場合や、現実世界での被害につながる可能性がある場合は、そのツイートを削除する可能性が高くなります。

 

選挙の健全性: 選挙の操作や妨害を目的としてTwitterのサービスを利用することは禁じられています。これには、有権者の投票を抑制するようなコンテンツや、投票の日時、場所、方法について誤解を招くコンテンツの投稿や共有が含まれます。

選挙に自由かつ公平に参加することは基本的人権であり、Twitterでは他人が選挙に参加することを妨げる活動、または参加について誤解を招いたり参加させないようにしたりする活動を、重大な被害とみなしています。公職に就く人物が暴力的なコンテンツを共有していたという事実には大きな公共の利益があるかもしれませんが、そのコンテンツを見た利用者が誤解したり、影響を受けたりした場合の被害の重大度を考慮すれば、そうしたコンテンツをプラットフォーム上に残す可能性はきわめて低いでしょう。

 

個人情報: 他の利用者の個人情報(自宅の電話番号や住所など)を、明確な許可を受けずに公開または投稿することは禁じられています。同様に個人情報を公開すると脅迫する行為、または他者にこれを促す行為も禁止します。

個人情報の共有により、Twitterの内外で重大かつ直接的な被害が発生する可能性があるため、被害者を守る必要性を考慮して、公共の利益にかなう場合の例外が適用されることはないと考えられます。ただし、公職に就く人物が暴力的なコンテンツを共有するよう脅迫しているという事実に大きな公共の利益がある場合、個人情報そのものを表示しない形で例外措置を取ることがあります。
 

例外措置を取る可能性が高い場合

ヘイト行為: 人種、民族、出身地、性的指向、性別、性同一性、信仰している宗教、年齢、障碍、または深刻な疾患を理由とした他者への暴力行為、脅迫、または嫌がらせの助長を禁じます。これには以下の内容が該当します。

  • 個人または特定の集団が深刻な損害を被ることを願う、希望する、または要求する

  • 大量殺人、暴力事件、または法的または社会的に守られるべき特定のカテゴリーの人々が標的または被害者となる具体的な暴行をほのめかす発言

  • 法的または社会的に守られるべき特定のカテゴリーの人々に関する脅迫

  • 中傷、悪口、人種や性差別的発言など、他者の尊厳を低下させる内容を繰り返す行為や、それらによって相手の品位を損なうような投稿

  • ヘイト表現を伴う画像

  • 宗教を理由にして人々の集団を非人間的に扱う行為

Twitterは、有力者に直接アクセスできることに価値があり、公の記録としてしっかり残すことが、説明責任を果たすことにつながると考えています。この価値は、ポリシー違反による現実世界での実害または潜在的な被害の可能性と重大度を踏まえて検討されます。たとえば、公の議論の一部としてなされた政治的声明を非表示にする場合があります。しかし、コンテンツが現実世界での実害や潜在的な被害につながりうる証拠がある場合は、そのツイートを削除する可能性が高くなります。

 

攻撃的な行為および嫌がらせ: 特定の人物や他の利用者を標的とした嫌がらせを禁じます。これには以下の内容が該当します。

  • 個人または特定の集団が深刻な損害を被ることを願う、または希望する

  • 相手が望まない性的な誘いかけ

  • 他人を苦しめるまたはおびえさせる目的で侮辱する

  • 個人または特定の集団にいやがらせをするように他人をそそのかす、または呼びかける

Twitterは、政府職員および選出議員に直接アクセスできることに価値があり、公の記録としてしっかり残すことが、説明責任を果たすことにつながると考えています。この価値は、ポリシー違反による危害の重大度と現実世界での被害の可能性を踏まえて検討されます。たとえば、公共政策をめぐる議論が白熱して侮辱的な表現が飛び交うことがあります。そうしたコンテンツが政治的文脈に何ら関係なく、私的な個人に向けられたものである場合は、そのツイートを削除する可能性が高くなります。

 

センシティブな画像/動画: 死、暴力、または深刻な身体的損傷に関して写実的、凄惨に描写されたあらゆる画像/動画の共有、または、残酷な目的での暴力的なコンテンツの共有を禁じます。

Twitterは、有力者に直接アクセスできることに価値があり、重要な歴史的事件を公の記録としてしっかり残すことが、説明責任を果たすことにつながると考えています。この価値は、ポリシー違反による実害または潜在的危害の可能性と重大度を踏まえて検討されます。

注記: 児童の性的搾取、合意のない裸体の描写、ならびに強姦及び性的暴行に関する画像/動画が被害者に与えうる深刻な苦痛を考慮して、公共の利益にかなう場合の例外を適用しないことが想定されます。さらに、著作権を侵害している素材が用いられている場合には非表示にはせず、コンテンツを削除します。

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