ハッキングされた素材の配布に関するポリシー
概要
2020年10月
ハッキング、およびハッキングによって個人のコンピューターシステムから取得した情報が、公開の場での会話を操作するために使用されることがあり、それによりオンラインでのセキュリティが脅かされます。Twitterは、コンピューターシステムを乗っ取る、または侵入しようとする試みを容認しません。そのため、ハッキングに関わった個人や集団がハッキングを通じて入手したコンテンツを、Twitterのサービスを使用して、直接配布することを禁止しています。また、Twitterは、ハッキングされた素材やそのような素材へのリンクを含むツイートにラベルを付加して、ユーザーがその素材の信頼性や情報源を把握できるようにしたり、付加的な背景情報を提供したりすることがあります。
注記: ハッキングを通じて入手した素材やハッキングに関与したユーザーの行為には、その他のTwitterルールが適用される場合があります。たとえば、次のようなものがあります。
- Twitterの個人情報に関するポリシーは、個人情報を入手した経緯にかかわらず、同意なく個人情報を共有した場合に適用されます。
- また、Twitterの個人情報に関するポリシーは、ハッキングの使用も含め、個人情報の公開に関する脅迫や見返りの提示、個人情報を公開するように促す行為に対しても適用されます。
- Twitterの合意のない裸体の描写に関するポリシーは、本人の同意を得ずに撮影または配布された、私的な画像や動画の共有に対して適用されます。
このポリシーへの違反とはどのようなものですか?
Twitterでは、ハッキングを、許可されていない、または許可された範囲を超えた、コンピューター、ネットワーク、電子端末への侵入またはアクセスと定義しています。このポリシーのもとで、ハッキングと見なされる素材の作成と関連する行為には、次のようなものがあります。
- セキュリティ侵害や侵入を含む、コンピューター、ネットワーク、電子端末に対する許可されていないアクセスまたは傍受、許可された範囲を超えたアクセス(内部関係者によるアクセスなど)
- 正当な手段でアクセスした素材を、許可されたシステムやネットワークの外部で公開すること
- マルウェアまたはソーシャルエンジニアリングを通じて取得されたことを示す証拠のある素材を公開すること
Twitterでは、ハッキングの被害者からの報告、ハッカーまたはハッカー集団による犯行声明、第三者(捜査機関等)から提供される情報、Twitterの所有するシステムやデータ(関連性のある場合)、その他の信頼性のある公開情報など、さまざまな証拠をもとに、ハッキングが行われたことを確認しています。
Twitterでは、ハッキングを通じて入手された情報を「ハッキングされた素材」と定義しています。当該の情報が必ずしも個人を特定可能な個人情報でなくても、このポリシーにおいて、ハッキングされた素材と判断される場合があります。
素材の配布には、次の行為が含まれます。
- ハッキングされたコンテンツをTwitterに投稿すること(ツイート本文、画像など)
- 他のウェブサイト上のハッキングされたコンテンツへのリンクを含むツイートを投稿すること
ハッキングされた実際の素材または合成の素材の直接的な配布
このポリシーでは、ハッキングに直接的に関与した個人または集団がTwitterを使用して、ハッキングされた素材を配布することを禁止しています。
ハッキングに直接的に関与した個人または集団には、以下の場合が含まれます。
- ハッカー自身またはハッカー集団自体
- ハッカーまたはハッカー集団と直接的に連携している(公式または自称の)代表者または代理人
- ハッカーの雇用主または資金提供者
ハッキングされた実際の素材または合成の素材の間接的な配布
このポリシーでは、(上記の)直接的な配布に該当しないツイートであっても、ハッキングされた実際の素材または合成の素材、またはそのような素材へのリンクを含むツイートに対して、ラベルや警告メッセージを付加することがあります。
このポリシーの違反にならないケースとは?
漏洩により入手されたソース素材が、さまざまな機関やリーダーの責任を問う、報道機関による重要な報道の根拠となる場合があります。そのため、そのような素材の公開については、報道機関の編集上の判断に従います。Twitterでは、Twitter上で会話が行われる際に、背景を明確化するうえで役立つ付加的な情報を提供することがTwitterの責任であると考えています。
多くの場合、(ハッキングに直接関与した個人または集団がその議論または報道の担い手である場合を除いて)ハッキングそのものやハッキングされた素材に関する議論や報道は、間接的な配布の性質を持ちます。そのようなケースでこのポリシーに違反している場合は、Twitterからツイートが削除されるのではなく、ラベルまたは警告メッセージが表示されます。
また、このポリシーは、素材自体が配布される場合のみを対象としています。素材について言及していても、素材自体が埋め込まれたり、素材自体へのリンクが含まれたりしていない、ハッキングに関する議論や報道は対象となりません。ツイート本文、Twitterで共有されている画像、他のウェブサイトでホストされているハッキングされたコンテンツへのリンクでハッキングにかかわる素材が直接配布されている場合を除き、ハッキングに言及しているツイートやハッキングされた素材について議論するツイートは、このポリシーへの違反と見なされません。
このポリシーへの違反があった場合、誰が報告できますか?
ハッキングを通して入手した素材の配布については、誰でも報告できます(Twitterアカウントの保有者である必要はありません)。執行措置を実施する前に、当該情報の所有者(または弁護士などの正式な代理人)から直接話を聞かなければならない場合があります。
このポリシーの違反を報告するにはどうすればよいですか?
アプリから
アプリからコンテンツを報告し、調査を求めるには、以下の手順に従います。
- アイコンから [ツイートを報告] を選択します。
- [不適切または攻撃的な内容を含んでいる] を選択します。
- [個人情報を含んでいる] を選択します。
- 報告する情報の種類を選択します。
- 報告する個人情報の所有者に該当するオプションを選択します。
- 確認を求めるツイートを5件まで選択できます。
- 報告を送信します。
パソコンから
パソコンからコンテンツを報告し、調査を求めるには、以下の手順に従います。
- アイコンから [ツイートを報告] を選択します。
- [不適切または攻撃的な内容を含んでいる] を選択します。
- [個人情報を含んでいる] を選択します。
- 報告する情報の種類を選択します。
- 報告する個人情報の所有者に該当するオプションを選択します。
- 確認を求めるツイートを5件まで選択できます。
- 報告を送信します。
確認を求めるコンテンツは、個人情報の投稿について報告するフォームから、報告する個人情報の種類を選択して報告することもできます。
このポリシーに違反した場合はどうなりますか?
ハッキングされた素材の直接的な配布が行われたアカウントがハッカー、ハッカー集団、またはハッカーの代理または代表となっている人物によって直接運用されていることが明らかになった場合、そのアカウントは永久に凍結されます。
ハッキングされた素材の直接的な配布が行われたアカウントが、ハッカーまたはハッカー集団の代理人によって運用されていて、ハッカーによって直接管理されていない場合、ハッキングされた素材を直接的に配布しているツイートの削除を求めることがあり、違反が繰り返される場合には、アカウントを永久に凍結することがあります。
アカウントが誤ってロックまたは凍結されたと思われる場合は、異議申し立てを提出できます。
また、ハッカー、ハッカー集団、またはハッカーの代理または代表となっている人物が運用するウェブサイトで、ハッキングされた素材を直接的に配布している場合、Twitterはそのウェブサイトへのリンクをブロックします。
(前述のように)ハッキングされた素材を間接的に配布するツイートについては、Twitterに表示される際に、そのツイートに関する付加的な背景情報を提供する場合があります。具体的には、以下の措置が取られる場合があります。
- Twitter商品に表示される当該コンテンツにラベルや警告メッセージを適用する
- 当該コンテンツの共有やいいねを行おうとするユーザーに警告を表示する
- Twitterのモーメントや関連するポリシーなどに、補足説明のためのリンクを表示する
また、国家の支援を受けた主体によってハッキングまたはハッキングされた素材の配布が行われたか、そのような行為が促された証拠がある場合、または当該の素材に対して操作が行われた可能性があるという証拠がある場合、Twitterにおいてそのコンテンツの拡散を抑制したり、おすすめから除外したりすることがあります。
通常は、ツイートの作成者に関係なく、ハッキングされた素材を間接的に配布するすべてのツイートについて、これらの措置を講じます。
その他の情報
強制的対応の適用レベルと適用範囲とポリシーの策定に対するTwitterのアプローチと対応についての理念についての詳細もご覧ください。
個人情報の取り扱いとTwitterの選挙における清廉性への取り組みについての詳細もご覧ください。